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「お、おい真治?」
不意に、俺の手を掴んでくる正信。
「……………あ」
見ると、無意識の内に「それ」を持ち上げてしまっていた。
「え?あれ?」
「…真治、とりあえずそれを離すんだ」
言われたとおり、静かに『それ』を置く。
「とりあえずこの部屋から出よう。変な気分になってきた」
無理矢理、手を引かれ部屋を出る。
「俺が言うのもなんだが、もうこの部屋には入るな。嫌なカンジしかしない」
「う、うん…」
…しかし、どうしても母親の部屋が気になり、目が言ってしまう。
「行くぞ」
無理矢理、下のリビングに連れていかれた。
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