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一一一一
一一
一…
「…」
一…?何処だ…此所は一
「…」
一海…?…いや、俺の、意識の中…か?一
・・・・・
一真っ暗だ…何も見えない……一
手を伸ばしてみるか……。
一!一
「!!」
一光だ…
それに何か……見える…一
(!!あれは…)
一一一一
一一
一…
「はっ…はっ…はっ」
全身打撲やら切り傷がついて荒い息を繰り返している信玄に対してその身体には打撲も傷も全く付いていない幸村は無表情のままその主をみる。
「はぁっ…
むぅん!!」
バシッ!!
「ぐぁっ!!」
「大虎さん!もう無理だ!死んじまう!」
「来るな!!」
信玄に大声で叫ばれたいつきはびくっとして身体を止める。
「案、ずるな…この程度…どうと言う事は…ない…」
「……」
その信玄を蝶姫は腕を組み、無言無表情で様子を見る。
幸村が動いたのを見ると信玄も幸村と同時に突撃をし始めた。
「うぉおーっ!!」
「…!!」
一!!一
「!!」
「…!」
武器と武器とが交わり合うと思ったが、違った。
「そこまでよ、武田信玄殿
これ以上やれば、あなたの命に関わるわ」
二人が武器を両手で押さえ蝶姫が現れたからだ。
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