第二章

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「あれ…杞乃波?」 ポカンとしていた杞乃波は、ハッ!と結衣の声で思考が戻ってきた 「ありがとう…二人とも」 嬉しそうに微笑む杞乃波に二人はホッとした表情を浮かべ、ケーキを机に広げていた 「はぁー…」 (夕方になっちゃった…早く帰ろうと思ってたんだけどなぁ) 杞乃波がいつも通る帰り道には小さいけれど公園がある お昼くらいには小さい子達が遊んでいるのだが、夕方には誰もいないのだ 普段は (あれ…ベンチに誰かいる…)
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