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「あれ…杞乃波?」
ポカンとしていた杞乃波は、ハッ!と結衣の声で思考が戻ってきた
「ありがとう…二人とも」
嬉しそうに微笑む杞乃波に二人はホッとした表情を浮かべ、ケーキを机に広げていた
「はぁー…」
(夕方になっちゃった…早く帰ろうと思ってたんだけどなぁ)
杞乃波がいつも通る帰り道には小さいけれど公園がある
お昼くらいには小さい子達が遊んでいるのだが、夕方には誰もいないのだ
普段は
(あれ…ベンチに誰かいる…)
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