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杞乃波が不思議に思ってベンチに近づくと、そこに座っていたのは小さな男の子だった
「ねぇ僕…お母さんは?」
杞乃波が声をかけると、その男の子は後ろを振り返った
『見ィーッケタァ…』
「ひ…!!」
その男の子の顔は、恐ろしい顔で血の涙を流し杞乃波を指差して口元を歪めていた
「退け!」
「え…?」
いきなり後ろから聞こえた男の声に吃驚していると、先程の恐ろしい顔の男の子は一言残して消えていた
『ヒィ…天狗…天狗ダ…』
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