第二章

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杞乃波が不思議に思ってベンチに近づくと、そこに座っていたのは小さな男の子だった 「ねぇ僕…お母さんは?」 杞乃波が声をかけると、その男の子は後ろを振り返った 『見ィーッケタァ…』 「ひ…!!」 その男の子の顔は、恐ろしい顔で血の涙を流し杞乃波を指差して口元を歪めていた 「退け!」 「え…?」 いきなり後ろから聞こえた男の声に吃驚していると、先程の恐ろしい顔の男の子は一言残して消えていた 『ヒィ…天狗…天狗ダ…』 .
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