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(何だったんだろう…今の)
杞乃波は男の子が消えたと同時にその場に座り込んでいた
「おい、大丈夫か?」
杞乃波が声が聞こえた後ろを振り返ると、先程、杞乃波を助けた男が近くまできていた
「あ…!さっきはありがとうございました!」
慌てて立ち上がり、ぺこりと頭を下げて礼を述べ頭を上げる
「いや…それよりお前…
見えるのか?妖が」
「あや、かし…?今のが…?」
男がはっきりと言った《妖》という言葉を聞いた杞乃波は次第に青ざめていった
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