第二章

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(妖…!?前まで見えてたあれ!?ど、どうして…今まで見えなかったのに…) 「お、おい…?どうした?」 「え!?あ、はい!すみません」 青ざめながら困惑している杞乃波は先程の男に声をかけられ、吃驚しながら謝っていた 「青ざめてるけど…」 「だ、大丈夫です!」 「あとさ…それ…」 「え?」 男が指差す、それは杞乃波が首にかけている綺麗な緑の勾玉だった 「あ、これですか? これ、おばあちゃんから貰ったんです」 "なんでも家に代々伝わるものらしいんです" と言いながら、軽く勾玉が通っている紐を持ちあげる 「そう、なんだ」 と言って優しく微笑む男 「はい」 「…もう帰った方がいい、また妖を見たくないだろう?」 「わかりました! 助けてくれてありがとうございました!!」 そう言って杞乃波は走って帰っていった
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