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(妖…!?前まで見えてたあれ!?ど、どうして…今まで見えなかったのに…)
「お、おい…?どうした?」
「え!?あ、はい!すみません」
青ざめながら困惑している杞乃波は先程の男に声をかけられ、吃驚しながら謝っていた
「青ざめてるけど…」
「だ、大丈夫です!」
「あとさ…それ…」
「え?」
男が指差す、それは杞乃波が首にかけている綺麗な緑の勾玉だった
「あ、これですか? これ、おばあちゃんから貰ったんです」
"なんでも家に代々伝わるものらしいんです" と言いながら、軽く勾玉が通っている紐を持ちあげる
「そう、なんだ」
と言って優しく微笑む男
「はい」
「…もう帰った方がいい、また妖を見たくないだろう?」
「わかりました! 助けてくれてありがとうございました!!」
そう言って杞乃波は走って帰っていった
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