第一章

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カァー…カァー… 綺麗な夕焼けに黒で点々としているカラス きっと、巣に帰る途中なのだろう (カラスの帰宅ラッシュ…) 「うわー…カラスの大群ー…」 今日はいつもより、カラスの量(?)が多い 必然的に空を見上げている杞乃波は一つ変なことに気付いた (…一羽だけ、他のカラスより大きい…?) (夕焼けでよく分かんないけど…あれはー…) 「人……だよね」 人、みたいなもの それは人とは断定しにくい 理由は一つ、人間に羽など生えていないし生身で飛べないのだ 飛ぶとしても、何かしら機械等を使わなければならないのだから 「あれ?」 考え事をやめて、再び空を杞乃波が見上げた時には既に、あの人間もどきとカラスの大群はいなくなっていた
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