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カァー…カァー…
綺麗な夕焼けに黒で点々としているカラス
きっと、巣に帰る途中なのだろう
(カラスの帰宅ラッシュ…)
「うわー…カラスの大群ー…」
今日はいつもより、カラスの量(?)が多い
必然的に空を見上げている杞乃波は一つ変なことに気付いた
(…一羽だけ、他のカラスより大きい…?)
(夕焼けでよく分かんないけど…あれはー…)
「人……だよね」
人、みたいなもの
それは人とは断定しにくい
理由は一つ、人間に羽など生えていないし生身で飛べないのだ
飛ぶとしても、何かしら機械等を使わなければならないのだから
「あれ?」
考え事をやめて、再び空を杞乃波が見上げた時には既に、あの人間もどきとカラスの大群はいなくなっていた
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