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愛「健二のこともう分かんない…分かんないよッ!」
私はそう言うと部屋を飛び出した
健「愛ッ!」
私はひたすら走った
私は走り疲れて立ち止まった
愛「はぁッ……はぁッ……はぁッ………ここッ…どこ……?」
私は知らない街に来ていた
愛「取り敢えずぶらぶら歩くか…」
歩くこと数分波の音が聞こえてきた
愛「海が近いってことは○○か…それにしても寒いなぁ…」
今は11月半ば
少し着込まないと寒い
愛「海かぁ…よく健二と来たなぁ」
カーディガンのポケットに入ってる携帯がさっきからずっと震えている
きっと健二だろう
携帯を取り出し電源を切った
愛「なんかすっきりしたなぁ」
私は砂浜に座った
愛「始めて出会った日ここに連れて来てくれたなぁ…夏は海水浴しに来て冬は星を見に来て………あぁ、あの日と変わらず今日も綺麗だ……ッ…」
私は一筋の涙を流した
それからは次から次へと涙が溢れてくる
愛「私には……もう何もないッ…行く場所も住む場所もッ…何もないッ…」
私はヤケになった
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