それは突然

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「そして此処は何処?何の為に此処に連れてきた訳?返答しだいじゃあ……殺すよ…」 刃物…否、苦無に力が篭る…そして微妙に殺気を漂わせて… ……何て言ったら信じてくれるかな…?答えないとやっぱり殺されるよなぁ……ていうかもうすぐ天国に行くんだね… 遠い目になりながらそんなことを考える… そんな時 「何をしておるか佐助!!」 と、紅の鉢巻きをした男が忍びに言った 「旦那…大丈夫だよ…情報を聞こうとしただけだから…後、勝手に名前出さないの…何回言ったら覚えるのさ……」 ため息を吐きながら忍びはそう答える。しかし苦無は首筋に充てたまま。抜かりがない… 「む…すまぬ…、とはいえ女子に苦無を充てるでない…。怖がらせてどうするんでござるか……」 申し訳なさそうに謝り、苦無を退かせ…という意味で言う鉢巻きをした男…いや露出狂…? 「いや違うから!?」 忍びがツッコム…中々やるな、こいつ…侮れん…… 「…そりゃどうも」 「……?、…一体誰に言ってるんでござるか佐助…。…はっ…!もしや病か!?死んではならぬぞ佐助!!」 本気で心配そうな顔をしてそう言う鉢巻きをした男…いや露出狂… 「何でそうなるの!?俺様泣くよ!?後旦那は露出狂じゃないから!」 …うん、泣きそうだね…勝手に泣けばいいよww 「酷っ!!…って話ずれてるじゃん…全く……」 「…佐助のせいであろう?」 何気にさらりと酷い事言うね、鉢巻きをした男(露出狂)…
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