【捲土重来1 -井本-】

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「また変な夢を みてるんやろぉぉぉぉ💢!?」 俺の怒号が響き、 藤原がびくっと体を震わせる。 「何で言わへんねん💢!」 はるかの夢魔にケリをつけた後、 俺は藤原に話を聞いた。 ちっさいおっさんのこと、 夢魔は夢の中に隠れとること、 あと5匹おるかもしれんこと。 俺は藤原に次に変な夢を見始めたら、教えろとゆっておいた。 それやのに… 「やって…」 藤原は脅えた目で俺をみる。 「やって、今回は自分だけでいけるかもと思たし、貴がまた同じ夢みられるって保障もなかったし… それに…」 「それに何や?」 「もし見れたとしても、 やっぱり、貴を危ない目に 合わせたくなかったんや…」 でかい図体して、小動物のような優しい目を持つ藤原はベッドに座り込んだ。 俺は、はぁっとため息を吐く。 「阿呆か。 同じ夢をみれるかどうかは、 やってみんとわからんやろうが。 そんで俺の心配?お前に心配されたらおしまいやわ」 「ははっ、ホンマやね」 俺を見上げて、 しょげた顔で笑う。 「けどな、お前が死んだらライセンスは終わりや。だから、お前の敵は俺の敵なんやで」 -
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