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「最初は?」
「もうすぐ悪夢の持ち主が
入ってくるわ」
悪夢の持ち主。
この間ははるかやった。
でもそれは、はるか一人だけやったから答えは明解やったけど、今回は人がたくさんおる。
それなのに持ち主がわかった?
「ははっ、今回はわかりやすいねん。だから俺一人でなんとかしようと思うたんやけど」
「夢魔がどれかも
わかってるんか!?」
俺は周りにあるものに
目を向ける。
テーブル、パイプ椅子、ポット…
普段、大部屋で見ることができる物があるだけ。
「ここにはないで。
この後行く舞台の袖にある」
「舞台?なんの舞台やねん」
それは…と藤原が言いかけたところで、扉が開いた。
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