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『あいたたたぁ。
うわ~、びっくりしたわ』
そこには
ちっさいおっさんがいた。
俺は藤原一裕。
ライセンスという
お笑いコンビのボケ役。
今日は11時に仕事が終わり、相方の井本とわかれ、家に帰ってきた。
愛犬のご飯を用意して一息つき、やっと至福の晩酌タイムに突入し、リビングでビールを少々。
…いや、ビール四本目やから少々とは言わんか。
今日のロケは体力を使ったから、わずか四本で、ついついうたた寝をしてしまった。
浅い眠りに浮遊していたが、
寒気を感じ
「はっくしょん!!」
と大きなくしゃみが出た。
すると、目の前から声がした。
『あいたたたぁ、
うわ~、びっくりしたわ』
そこには6Cmくらいのスーツをきたのちっさいおっさんが前向きに倒れ込んでいた!
え?え?え?
『ありゃりゃ、まいったな。
みつかってもーた』
ちっさいおっさんはテーブルの上でムクッと立ち上がり、薄い頭をかく。
「な、なんやこれ?」
『これって失礼だなぁ。
ワシは…あっ!』
おっさんはしきりに辺りを見回している。
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