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小太りな体を揺らし、アタフタしてるちっさいおっさんを俺は呆然と見つめた。
ありえへん…
こんなちっさい人間がおるなんて
ありえへん…
あ、そうか!
酔っ払って夢をみてるんや!
そう思ったら、
フッと気が軽くなる。
そうや、
そうに決まっとる。
『まいったわぁ。
忘れてきてしもうた』
「おっさん、どうしたんや?」
『いやぁ、
あんちゃん、ごめんなぁ』
「なんや?」
『ワシ、あんちゃんに仕事頼まないかんねん』
「仕事?どうゆうことや?」
『夢魔を捕まえてほしいんじゃ』
「ムマ?」
『夢の魔物で、夢魔。
人に悪い夢をみさせて、不安や恐怖を煽る悪魔のことや』
さすが、夢。
はちゃめちゃなストーリーになっとる。
でも俺、こんな知識あったかな?
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