【荒唐無稽1 -藤原-】

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小太りな体を揺らし、アタフタしてるちっさいおっさんを俺は呆然と見つめた。 ありえへん… こんなちっさい人間がおるなんて ありえへん… あ、そうか! 酔っ払って夢をみてるんや! そう思ったら、 フッと気が軽くなる。 そうや、 そうに決まっとる。 『まいったわぁ。 忘れてきてしもうた』 「おっさん、どうしたんや?」 『いやぁ、 あんちゃん、ごめんなぁ』 「なんや?」 『ワシ、あんちゃんに仕事頼まないかんねん』 「仕事?どうゆうことや?」 『夢魔を捕まえてほしいんじゃ』 「ムマ?」 『夢の魔物で、夢魔。 人に悪い夢をみさせて、不安や恐怖を煽る悪魔のことや』 さすが、夢。 はちゃめちゃなストーリーになっとる。 でも俺、こんな知識あったかな? -
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