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「それじゃあ……無事に合格出来た事だし、あの話は進めておくよ」
「うん!よろしくお願いします!」
“あの話”とは、私のこれから住む場所の話。
実家から自転車通学だと、誠館高校まで片道1時間位掛かってしまう…ι
かと言って、アパートに一人暮らしだと両親が心配するしι
「本当、源おじいちゃんのお友達に寮の管理人さんがいて助かった~」
調度、源おじいちゃんのお友達が学校の近くに寮を経営している人がいてね!
合格したら、その寮に住まわせてもらえるよう頼んでもらっていたんだ♪
「茜ちゃん、入学手続きの書類を取りに行こうか」
「うん!」
「書類を配っている場所は~……」
周囲を見渡す源おじいちゃん。
「…ん?あそこにテントがあるね。……どうやらあそこで配っているみたいだよ」
「どれどれ?……あ、本当だ~」
「では、行くよ」
私がテントの場所を確認すると、源おじいちゃんはそこへ向かって歩き出した。
私もテントへ向かおうと、体の向きを変えた。
その時………
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