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何の為だろう
綺麗に着飾って
宝石の目は何を映す
地に根が生えた私の足
なかなか動いてくれないの
この夢が叶うなら
一文無しになりましょうなんて言えなくて
翼に乗って
私は旅に出られない
この夢が叶うなら
身ぐるみはがれましょうなんて言えなくて
幸せを運ぶ
黒い鳥を探せない
幸福の王子は言うだろう
ああ僕は動けない
だけどもね幸せだ
ああ僕は灰色だ
だけどもね幸せだ
ああ僕は死んでゆく
だけどもね幸せだ
黒い鳥が
僕をまいたから
町中ばらまいた
そして貧しいこの町に
幸せが広がった
私にはとてもできなくて
最初に自分を守ってる
ああ幸福の王子
どうしてあなたは強いのですか
鉛の心臓を持つからですか
全てを失った後さえも
あなたは輝いています
私はあなたのようにはなりません
どれ程あなたを尊敬しようと
どれ程あなたが羨ましかろうと
自分の全てを捨ててしまえるほど
強くなどはないのです
だから私の元には
黒い鳥はやってきません
あれは天使だったのでしょうか
不幸で優しいあなたを導く
黒い天使だったのでしょうか
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