壱.始まり

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【獣入り】は獣種の血が入り混じり、人の形をした生き物。 不気味な魔物、呪いの種族とされ、毛嫌いされている。 ――呪われた国【獸韻(じゅういん)】 この国には【獣入り】が多く住む。 国の中心には噴水、獣と人間が恋に落ち、手を取り合っている像がある。 この像は獣入りが生まれたことを記念して造られたものらしい。 「♪~…紅(こう)家に居るかなぁ~」 水色髪の少年がスキップをしながら、噴水を横切る。 そして水色髪の少年はそのまま路地裏へと入っていった。  
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