壱.始まり

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――路地裏―― 水色髪の少年は路地裏に入っていくと、一軒のシンプルな家に入った。 少年はシンプルな家に入ると、リビングに居る赤髪の少年のもとに行く。 「紅~俺今日さ~…って…お食事中でしたか…ι」 「あ?…何だ、水銀(みずがね)か…」 そう言った赤髪の少年は、 紅(こう)・アニス・ガンレッドという名だ。 椅子に腰を掛けながら、赤い液体が入っている飲み物を飲んでいる。 「うぇ~…また血ィ飲んでるしι」 水銀(みずがね)と呼ばれた水色髪の少年は舌を出し、いかにも嫌だという顔をした。 「また…って、仕方ないだろ…血液飲まなきゃ満足しねーし」 紅は狼種と人間のハーフの獣入りだ。 血液を摂取しなければ満足が出来ない体質らしい。  
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