壱.始まり

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「狼種が混じってると大変なんだなぁ~…」 水銀は紅の横の椅子に腰を掛ける。 「そんなのお前も同じじゃねーか…水銀・ブルーイッシュ君…」 「そうだけど…何でフルネーム?ι」 水銀のフルネームは、 水銀・ブルーイッシュ。 そして、海豚(いるか)種と人間のハーフだ。 「フルネームで呼んだ理由は特にない…なんとなく、気分で…?」 「自分でも曖昧なのかよっ!!………んぉ?」 水銀は、テーブルの上に置いてあるモノを見て、目を光らせているようだ。 「こ、紅!!コレ…コレ…俺の大好物…!!」 「あー?魚か?」 「うんうん!!俺のために用意してくれてたんだな!!」 「は…?」 「いっただっきまーす!!」 紅が、水銀を見た時にはすでに魚は水銀の口の中に収まっていた。  
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