壱.始まり

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「てめぇ…俺に了承を得てから食えよ…!!」 「え、あ…ι」 紅のこめかみには、青筋が浮かんでいる。 「犯されてーのか…?」 「ひぃいぃいっ!!こ、紅!!声のトーン下げないでー!!ι」 水銀は、目に溢れんばかりの涙を溜めて紅を見た。 「ま、冗談は置いておいて…」 「え…今、なんて…?」 「あ?だから冗談だって」 「じょ…冗談!!…てっきり俺の処女が奪われるかと…」 「~~…!!口に出して言うな!!//恥ずかしい奴だな!!////」 「あ、顔真っ赤~…紅ってツンデレ?」 「知らねーよ!!んなモン!!////」 ガタンッと勢いよく音を立てて、椅子から腰を上げる紅。 「紅どこ行くの~?」 「外出て来る!!///」 紅は足早に出入口へと歩いていく。 「あ、待ってよ!!俺も行くって」 水銀は椅子から立ち上がり、焦ったように紅を追い掛けた。  
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