6人が本棚に入れています
本棚に追加
「紅~置いてくなってば~」
「うるせー////お前は自分の家に帰って寝てやがれっ!!///」
紅は早足に路地裏から抜け、水銀はそれに遅れないようについて行く。
「そんなにツンツンデレデレしなくても良いじゃんよ~…痛ッ!!」
水銀は、前を見ないで紅を追いかけていたため、急に足を止めた紅にぶつかり、尻餅をついていた。
「いってぇ~…紅、何で急に止まんだよぅ!!」
「……………ッ」
「……紅?」
紅は、眉を寄せ空を見上げて固まっていた。
水銀は、そのいつもと違う紅を不思議に思い、自分も空を見る。
すると、そこには…
「なっ…なんだよコレ…」
辺りは暗くなり、空は裂け、その間からは赤い光、青い光、黄色い光などと様々な色の光が射し込んでいた。
「神域の者…」
「え?…神域の者?神域の奴らが何で今出てくんだよ、紅」
「アイツらが…動き出した」
紅は、鼻を使って周りのニオイを嗅いで、神域の者達のニオイがした、と言った。
最初のコメントを投稿しよう!