壱.始まり

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「紅~置いてくなってば~」 「うるせー////お前は自分の家に帰って寝てやがれっ!!///」 紅は早足に路地裏から抜け、水銀はそれに遅れないようについて行く。 「そんなにツンツンデレデレしなくても良いじゃんよ~…痛ッ!!」 水銀は、前を見ないで紅を追いかけていたため、急に足を止めた紅にぶつかり、尻餅をついていた。 「いってぇ~…紅、何で急に止まんだよぅ!!」 「……………ッ」 「……紅?」 紅は、眉を寄せ空を見上げて固まっていた。 水銀は、そのいつもと違う紅を不思議に思い、自分も空を見る。 すると、そこには… 「なっ…なんだよコレ…」 辺りは暗くなり、空は裂け、その間からは赤い光、青い光、黄色い光などと様々な色の光が射し込んでいた。 「神域の者…」 「え?…神域の者?神域の奴らが何で今出てくんだよ、紅」 「アイツらが…動き出した」 紅は、鼻を使って周りのニオイを嗅いで、神域の者達のニオイがした、と言った。  
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