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遠征軍は、占領地のとある町の郊外に野営地を立て、兵士達は休息及び食事をしている時、
指揮官達は野営地で一番大きい天幕で今後の行動を会議しているところだ。
長い机の上座に長い白銀の鋭い目のシルヴィアと前には赤軍（せきぐん）の高級指揮官がならぶ。
そしてその末席には、戦場には不釣り合いな"子供"が座っていた。
年にして十三歳かそこら。大人にもなれない中性的な顔立ち、服が女の子の着る物であれば、完全に女の子と間違えるだろう。
そんな子供が違和感なく佇んでいる。
「こたびの戦いは勝利とは言えない。まだ敵には今だ一万五千の兵力を有している。我らは敵を殲滅するためここに数ヶ月逗留する事になるだろう。そこで短期間で敵を殲滅するため諸君らの意見を聞きたい」
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