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シルヴィアは張りのあるが、綺麗な声を天幕に響かせ、指揮官を促す。
それから次々と手が上がる。
が、それのどれも良い案とは言い難いものだった。
「他の案はないのか?」
シルヴィアは眉を潜めてもう一度言う。
だが、それから手が上がる事はなかった。
「ふむ…」
シルヴィアは一度指揮官達を見回すと、末席に座る子供に目が止まる。
「ノア…あぁいやすまない。コーディエル卿(きょう)貴方は何か策はありますか?」
シルヴィアは子供の名を敬称を付けて言い直した。
「はい、トレイズバーン卿」
子供は立ち上がり、スラスラと自分が考えた内容をシルヴィアに伝えた。
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