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「母さん、バイト行ってくるね」
「…気を付けて…」
「わかってる」
僕は病気の母さんと2人暮らし
父さんは僕が小さい頃に事故で死んだ
高校に行かずバイトばかり
朝から夜までずっとコンビニ
わっ、大変…
遅刻するっ!
いつもの道をいつもより少し遅い時間に走っていた
「あ…」
え?何、僕?
気のせいかな…?
知らない人が僕の方を向いて声を発したように感じた
「……早見春君?」
……気のせいじゃ…ない
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