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五時間目は英語だった
何時もなら俺は寝ているが今日は眠れ無かった。いや寝たくなかったの方が正しかった。
「渡辺くんありがとね。教科書見せてくれて」
と微笑む顔がこんなにも近くで見えた。
海野は転校して来たばかりだからまだ教科書が無かった。4時間までは、教科書を使う時間割りでは無かったから今の状況にいたる。
「あぁ気にするな。俺英語大の苦手だから勉強しないんだよ。」
そうなんだ~と返し黒板の事をノートにうつしてた。
「海野は苦手な科目はあるのか?」
「私・・・・私はねェ。渡辺くんと同じで英語が嫌いかな」
「そうなんだ」
と軽く流すが嬉しかった。たかが一つ共通点があっただけでこんなにも嬉しいなんて・・・
「私転校してきたばっかりだから友達出来るかな‥」
と可愛げな悩みだった。
ここはカッコ良く決めないと,よし!!と決意を固め
「じゃ・・・・俺で良ければ,と・・・・友達になってや・・やるにょ」
・・・・・・焦ったせいで噛んだ!!やば何だよ。「にょ」って!と心の中で絶叫していたら
「ふふふ・・・・・・」
と海野が笑っていた
やばマジで恥ずかしい!顔が赤すぎる
「はぁ~・・・もう授業中に笑わせないでよ。」
と笑いすぎて出てきた涙を手で拭いた。
「わ・・・・悪い悪い」
すると
「渡辺くんが私の初めての友達だね。よろしくね」
と笑いながら言った
心爆発まで後20%だった。
「そうか。よろしくな海野」
と返すと
「葵でいいよ。友達何だし・・・・だから私も空くんって呼んでいい?」
「あァ。いいぜ」
心臓爆発まで後10%
「それじゃ改めてよろしくな葵」
「うんよろしくね。空くん」
キーンコーンカーンコーン
ちょうどチャイムが鳴った
多分この世界中で一番幸せだったと思う位の時間だった。
英語バンザイ!!
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