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君からの告白
気が付いたら、君と付き合ってもう五ヶ月以上経過していた。幸せを感じていると本当に時が経つのが早いんだと一人で実感していた。
僕はメールや二人で会う時に、時々
『ずっと一緒にいよう』
と言っていた。僕はその言葉に偽りはなく、ただ純粋に君と一緒にいたかったのだ。そして、それを確認することによって君が離れない安心感を得られると思っていたからだった。しかし、君はこの言葉には必ず
『先のことは誰にもわかんないから約束はできないけど…一緒にいられたらいいね☆』
と返してきた。確かにそうだと僕は思い、それ以上は何も言わなかった。
…この頃から君は決めていたのかな…
ある日の学校の日、あと一時間で授業が終わり、楽になれると思っていた頃に君からのメールが返ってきた。するとそのメールの最後には
『それと次会った時に大事な話があるからヨロシク』
と書いてあった。大事な話なんて想像がつかなかった。君に何かあったのかと心配もしたが、ここはあえて冗談で
『了解☆んでも別れ話なら聞かないからねー♪』
と送った。空気が和むかと思っていたが、そうはいかず、次のメールで僕はがくぜんとし、奈落へ落とされた。
『いや、聞いてよ…一緒にいて楽しいけど…君の好きって気持ちに答えられる自信がもうないの…だから別れよ』
僕はメールを見たまま固まった。夢じゃないかと何度も思ったが、それは偽りのない現実だった。そしてすぐに
『…は?冗談だよね?オレ絶対別れないから』
と送った。しかし返事は
『もう無理なの…次会った時にちゃんと話そ』
…なんでこうなったのかわからない…僕は学校から帰ると部屋で考え込みながら泣いていた。
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