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「……壬生浪士組、ですか?
確か、江戸から幕府の為に京に登り、松平公のお抱えの……?」
そう、そんなことなど朝神一族には筒抜けとも言える情報である。
「そうだよ。
僕が認めた面白い人たちだ。
特訓すれば、伸びる良い人材だし、この世の中じゃ珍しいくらい仲間思いで忠誠心が強く武士に対する憧れが強い。
今の役立たずな武士よりよっぽど武士らしいよ。」
新しい当主は、壬生浪士組を高くかっているらしい。
話を聞く中では、今の廃れた武士よりは武士らしいと言える。
新当主、泉梨はその者たちを見てから決めて欲しいと言ってきた。
「…………分かりました。
合い、話し、関わりそしてそれからを決めましょう。」
朝神一族である私たちは、当主争いをするが仲間意識はどこよりも強く、信じられると思えばその者たちを助けることもある。
ただ、その為には一族の全てがその者たちを信用出来なければならない為に極稀なことでもある。
どんな当主でも一族に強制的なことは言わない。
一族どうしの仲間意識が一番高いからだ。
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