第一話 僕らの距離

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「熱帯魚好きなん?」と鳴海くんが話し掛けてきた。 するとアタシは「うん! 大好きなんだ可愛いし。見てるだけで癒されるしね」と微笑む。 すると鳴海くんはアタシの顔を眺めたまま嬉しそうに幸せそうに笑った。 ふと辺りを見渡すと皆はすでに寝ていた。 (もう朝の6時だしね) アタシはどうしようかなぁと思いつつ鳴海くんが家まで送るよという台詞に甘えさせてもらった。 詳しく聞いてみたらアタシの家から鳴海くんの家までは3分もかからない距離だったから 「今日は楽しかったね」 と鳴海くんとアタシ。 しばらく沈黙が続いた後で「雨宮さん、良かったら俺と付き合わない?」 と「突然言われても」と困っていたら「部活が遅くなった時とか家までキチンと送るしさっ!」と 目を輝かせながら言うもんだから「鳴海くんには負けたわ~!これからヨロシクお願いします」 と深くお礼を言って初めてその日に鳴海くんと手を繋いだ。
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