第一話 僕らの距離

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それから1ヶ月して病院を退院した鳴海は2ヶ月して北海道に転勤する日の前日がやってきた。 ーその頃の夜ー 鳴海を送り出す会と称して焼き肉パーティーをした。 明里、明里の彼氏と愛と愛の彼氏とアタシの6人 皆で選んで買ってきた肉をそれぞれに焼く用意をして お調子者の明里の彼氏の騎士くんが「いただき」と箸を伸ばしたところで 明里にバシッと叩かれ、今日の主役は誰か忘れてない?と言う明里の声に あぁ忘れてたって顔をしながら「鳴海ぃ、早く食えよ俺もう腹ペコ」と言う台詞に皆、大爆笑。 そして鳴海が「んじゃ、いっただきまぁす」と一番、高い霜降りの肉を食べ出す。 「あぁ!やっぱ美味いわぁ」と言いながらビールを飲む。 皆もそれぞれに野菜にソーセージにと焼いてバクバク食べる。 そして盛り上がってきたところで皆で用意したプレゼントを愛の彼氏が、代表で渡した。 プレゼントはアタシとお揃いのブラックの最新機種の携帯。 鳴海は交通事故に遭った時に携帯が壊れて不自由だったのと、 カップル専用携帯が欲しかったアタシは明里と愛にアタシはピンクの携帯を申し込んで 名義を全てアタシにして 北海道に掛けても安く出来るように一番、安いプランにして2日前に買ったばかり。 すると鳴海は「あ!この携帯、前から気になってて欲しかったんだよなぁっ!ラッキー♪♪♪」 アタシはワザとらしくアタシのとお揃いだよっ!と携帯を並べてみせる
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