第一話 僕らの距離

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「もういいっ!鳴海なんてっ!アタシより仕事が好きなら仕事と結婚すれば?じゃあね」と久し振りに俺の学生時代からの彼女の絵美に 実は来月の初めに遠くに転勤でどうしても大阪から遠く離れた北海道に行くからと言う話をしたら いきなり電話を切られた。絵美のヤツには困る。 ハァと溜め息をつくと携帯を閉じて明日までに仕上げないといけない仕事も手につかない・・・。 ~絵美side~ 信じらんないっ!鳴海のヤツっ!普通カノジョに何も相談無しで勝手に、転勤決める? 久し振りに電話をしてきたと思ったら、言いずらそうに 「絵美、実は俺、北海道に 半年間ずっと仕事で転勤になったんだ。」と言われた。 鳴海と離れて暮らすなんて、絶対に嫌だ。 でも行かないでとか、可愛いセリフなんてアタシが言えるはずもなく 結局は一方的に切れて携帯を切ってしまった。。 あーあ、どうすんのこれから・・・。 「鳴海が半年も側にいない生活なんて嫌だよ。」と親友の明里と愛にメールすると 「バカだねぇ。後悔するくらいなら、謝ればいいのにアンタ昔から頑固なんだから」と明里。 「鳴海君だって会社の事情で行くんだから仕方ないやんか、そうやって拗ねてたら心の距離が離れてくだけやで?」と愛。 アタシはだってと打つと二人とも今から逢える?と二人から同時にメールが来た。
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