第一話 僕らの距離

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・・・・・・。 その日ほとんど寝ずに仕事をしていた俺は睡魔に襲われ 仕事を終わりかけてバタっと机に疲れたぁとビールを飲み干すと 夢を見た。夢の中で絵美は「バイバイ、鳴海」と寂しそうな辛そうな顔をしていたが俺は何も言えず バイバイと絵美に言われた事がショックで「絵美っ!待ってくれっ!」と 夜中の3時に絵美を呼ぶ自分の声で目が覚めた。 ハッと気付くと横には当然、誰もいない。 冷蔵庫を開けると何もなくいつものように絵美が作りに来てくれていた事が当たり前になり過ぎていて 俺は仕事ばかりで絵美を構ってやれていなかった自分を後悔したが 絵美と同じくらい意地っ張りな俺に素直にメールで言える訳もなく ・・・そう言えば高校時代からの親友の騎士が今日は朝まで哲哉とオールでカラオケとか言ってたな。 おもむろに携帯を取り出すと雪村 騎士と書かれたメモリを見つけると電話を掛けていた。 すぐに騎士が出て「お前なぁっ!いいから今からこっちに来いよ、待ってるからな。」と 絵美との喧嘩を簡単に言い終わると騎士からのコトバ。 てか相変わらず(電話切るの早くね?)と思いながらも騎士と哲哉がいるカラオケに向かう俺。
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