第一話 僕らの距離

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カラオケに着くと待ちくたびれた顔をした騎士と哲哉。 まず騎士にちょっとこっち来いと手で合図され 目の前まで行くと「お前はアホかっ!彼女に何も相談無しで勝手に転勤を決めたら、そりゃ絵美ちゃんだって怒るやろ!」 と思いきり殴られ確かにそうかなと思ったが素直に言えなくて 仕方がないやろっ!と切れて殴りあいの喧嘩になった。 それでも、昔から冷静沈着な桜井 哲哉こと哲は、お前らいい加減にしろと喧嘩を止めに入る。 哲は、「鳴海何で殴られたのか自分の胸に手を当てて考えろや。じゃ」と 騎士を連れてその場を離れていく。 俺は哲に言われると弱いが昔から意思表示が下手くそだった。 「あ~!もうっ!」とその辺に転がっている空き缶を蹴飛ばしながら フラフラ歩くと横から走ってくる車がいるのに気付いたが遅かった。 激しい痛みと共に俺は意識を失った。
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