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絵美side
激しく鳴り響く携帯を見ながら夜中のマンションまでの帰り道で
「え?鳴海が交通事故なんて嘘だよね!?何言ってるの?」と戸惑いを隠せないアタシ。
今、明里から電話で聞いた内容が信じられなくてその事実を認めたくないけど最悪の事態も考えたら
顔が真っ青になっていくのが自分でも分かった。
言われた病院にタクシーで向かうアタシ。「病院まで急いで下さいっ!」と教えてもらった住所を頼りにメモを見せる。
・・・鳴海君が事故に遭って重症だってっ!早く行ってあげて
と明里からの電話を思い出すアタシは涙目になりながら
もっと素直になってアタシの側にいて欲しいから仕事で北海道に行って欲しくないって
今更だけど思ったが頭の中はパニック状態。。
「ここを右でいいんですかね?」のタクシーの運転手の声に泣きながら、
ここに書いてある通りに行けばいいからっ!と半ばヒステリックに言うと
タクシーの運転手さんはビクッとしながら「分かりました。」と答える
「お客さん着きましたよ」と言われ必死で鳴海がいる病室まで走るアタシ
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