第一話 僕らの距離

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二人ともバレーが大好きだったらしく、段々と仲良くなってアタシもバレー部に入部した。 ちなみに明里は入学式の時に新入生代表で挨拶したくらいに頭が良くトップクラスのAクラス。 アタシと愛は普通科だった。それぞれに二人とも素敵な彼氏がいるらしい 鳴海と出逢ったのは明里と愛が彼女いないみたいだし良いからどう?みたいな紹介だったけど、 アタシは前から実は鳴海を知っていた。 紹介される3日前の日曜日のお昼に大好きな雑誌の発売日だったから本屋に向かおうとしていた。 するとキキィ~!と凄いブレーキ音が鳴り響き猫が車に轢かれそうになっていて動けなかった。 目を開けると雨で泥まみれになりながらも必死で猫を庇いあちこち怪我をしていた。 でも本人は全く気にしておらず、ただ猫に「助かって良かったなっ!もう飛び出したりすんなよ」と優しい笑顔。 アタシはその姿を忘れられずにいたが誰か分からないまま翌日の昼休みを迎えた。 その時に明里と愛があまりに彼氏の話を楽しそうに話すもんだから
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