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少しの沈黙の後、目が合って
「で、春香ちゃんは彼氏居るん?」
と純が聞いた。春香が暫く黙っていると純が追い討ちをかけるように
「ほんまのこと言って。」
と言った。伊波や周りに人が沢山居たこともあって、純は耳を手にあてて言う。
「居るんやろ?早く言って。」
春香は観念して、
「……結婚してて…子供も居る。」
二人の間だけ、時間が止まった気がした。
純は一呼吸置いて
「マジで言ってんの??」
と目を丸くしている。春香は暴露してしまった開放感と何もかも終わってしまうかもしれないと言う恐怖感で声を出せずに頷いた。それから沈黙が流れた後に
「本当だよ。」
と付け加えた。
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