雑草僕ら

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歩いた道に群れていた 黄色の小さな花を見た まるで噂話をするように 彼らは揺れて嘲笑う なんのことはない光景に 視線を戻して気がついた 僕の視線の向こうでは 違う白くて小さな花が 一輪くたびれて咲いている 君の周りは黄色くて 君を避けるように 美しく咲いている 君は何を想うのか 明くる日通ったその道は 相変わらず黄色くて 白い君だけが消えていた 僕の窓辺で君は笑えているだろうか?
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