2章:運命の人!?

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夕日は半分以上沈み、空の高い所には星が少しだけ光っていた。 モギュは、そこで竹馬に乗っては転び、転んでは乗りを繰り返していた。 前に重心をかけすぎたり、今度は後ろにかけすぎたりして転んだ。 カノッコのニヤニヤ顔が目の前に浮かぶ。 それでも、悔しくても、竹馬に乗り続けた。 その時、「あの…」という声がモギュにかけられた。 モギュは立ち上がりながら振り向くと、緑色のマントと、大きな羽根飾りをつけたパタポンの女性が立っていた。モギュは素直に、綺麗な人だ、と思った。 「なぜ、竹馬をされているんです?」と女性は聞いた。 「なんでって…めがポンになるためだよ」とモギュが答えると、 「まあ!めがポンの足はみんな、竹馬なんですか?」と驚きながら女性が言った。 「いや…元々足が長いからなる奴もいるんだけど、普通のパタポンなら、こんな風に、竹馬で…」すたすたと歩いてみせようとしたが、モギュは何歩か歩いてから、転んでしまった。 「うふふ…」女性が笑う。 「え…あ、笑うなよ!…それから…なんていうかその…名前、まだ知らないんだけど」モギュが、もじもじしながら聞く。
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