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当時、恋話だとかが女の子の間で流行っていた
友達同士で集まると、
「誰が好き?私はねえ、隣のクラスの…」
「えー、趣味悪いなあ」
…そんな会話が繰り広げられたものだ。
無論、私もその一人。
告げたら必ず言われる台詞があった
「趣味悪!どこが好きなん?」
…考えてみれば、男子に失礼な会話であった。
まあ確かに、ネズミ君のどこが好きかなんて答えられるものでもない。
なにせその頃語っていた理想のタイプとは大きく的外れな男の子だったのだ
背が高くて―――いや低い、下手をすれば私より低かった…
格好良くて―――顔は好みではなかった…
面白くて―――ネズミ君を面白いと思った事はない
それでも三年の時は結局何の進展もなく、四年に上がった。
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