壊れたマリオネットは歌を歌う

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*   清々しい朝、と反転した僕の気持ち。    どろどろと液体化した、悪意と欲望。周りを渦巻くヘドロ。    僕は、虚ろな瞳をうっすらと開き、ふかふかとした心地の良いベッドから起きた。    「…………」    右手に持っている、小さな器具を耳へとそっと持っていく。      『……ガガ……、んー……プツッ……今日もいい天気だ…………ガッ……』    ノイズが多少交っているが、確かに聞こえる。           ―お兄ちゃんの、声。 
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