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刹那。
「翔(つばさ)、瑠夏(るか)~、朝ごはん出来てるわよー。」
母親の声が、小さく扉越しに反響してくる。
僕は一瞬戸惑ったけれど、その声の主に安堵し、
「……うっぜえな」
ぽつり一言。
漏らして、
「は~いっ♪今行くよーっ」
明るく、爽やかに。
いつも通りの"僕"で、返事する。
気分は晴れない。
それは変わらない。
だけど、"作る"の。
僕を。
僕と言う天使を。
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