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「おっ俺!!貴女のことが」
「悪いが、俺はお前みたいな同性趣味はねぇ。早く消えろ」
アキラがそう告げると、生徒Aは蜘蛛の子を散らすかの如く立ち去った。
「相変わらず、アキラは男からはよくモテるな」
そう言って近づく男子生徒は、モデルのような容姿である美島拓斗。中学時代からアキラの親友である。
「拓斗か、何時から見てたんだ?」
「お前が、なんかすげー暗い顔して、下駄箱から出ていった所から」
「ほぼ全部じゃねぇか…」
「まぁ落ち込むなって。というか、そんなもん無視しとけば良いじゃん?」
「でも、告白してその人来なかったらかなり傷つくから。せめて現実教えねーとな」
「ぷっ、ははっ。アキラらしいや」
「笑ってんじゃねぇよ、くそ拓斗!」
「女の子が、そんな汚い言葉使ってはいけねぇぞ」
「俺は女じゃねぇ!!」
端から見たら、喧嘩しているように見える会話をしながら。二人は、学校を出ていった。
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