第1章─若き王子─

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ギラン「まぁ、そゆことだ。おまえら仲良くやれよ」 長官は俺の肩をポンと叩くと、少々荒々しく扉を開け部屋を出て行った。 しばらく部屋に沈黙が続いた。 俺は先程のリンの言葉を少し気にかけていた。 "興味あるのは貴方だ王子様" どおいう意味なのか・・・・ そもそも俺は"王子"や"王子様"などと言われるのがとても嫌いだ。 ただ血族が王族なだけで普通の人間となんの変わりもない。 王族だからといって、特別扱いされるのを俺はしつこく嫌った。 だから兵士になったと言えば過言ではないのだが。 俺が兵士になりたいと言った時、父上は快く快諾してくれた。 多分、俺の気持ちをわかっていたのだろう。 そして養成学校へ通い、今俺は普通の兵士生活を送っている。 そんな事を考えていると、リンがこちらを向いて一言放った。 リン「それでは王子様、また後ほど」 ぺこりと一礼すると、静かに扉を開け出ていった。 ギィナ「あいつ、俺マジ無理」 吐き捨てる用に俺に囁き、ギィナはリンとは別の扉を開け出ていった。 俺は異様なモヤモヤとした心境に不安を感じていた。
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