0人が本棚に入れています
本棚に追加
ギラン「まぁ、そゆことだ。おまえら仲良くやれよ」
長官は俺の肩をポンと叩くと、少々荒々しく扉を開け部屋を出て行った。
しばらく部屋に沈黙が続いた。
俺は先程のリンの言葉を少し気にかけていた。
"興味あるのは貴方だ王子様"
どおいう意味なのか・・・・
そもそも俺は"王子"や"王子様"などと言われるのがとても嫌いだ。
ただ血族が王族なだけで普通の人間となんの変わりもない。
王族だからといって、特別扱いされるのを俺はしつこく嫌った。
だから兵士になったと言えば過言ではないのだが。
俺が兵士になりたいと言った時、父上は快く快諾してくれた。
多分、俺の気持ちをわかっていたのだろう。
そして養成学校へ通い、今俺は普通の兵士生活を送っている。
そんな事を考えていると、リンがこちらを向いて一言放った。
リン「それでは王子様、また後ほど」
ぺこりと一礼すると、静かに扉を開け出ていった。
ギィナ「あいつ、俺マジ無理」
吐き捨てる用に俺に囁き、ギィナはリンとは別の扉を開け出ていった。
俺は異様なモヤモヤとした心境に不安を感じていた。
最初のコメントを投稿しよう!