第1章─若き王子─

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ギィナ「しかしお前よく寝てたなぁー。なにか夢でもみてたのかぁ?」 彼はバカバカしく俺の顔を覗き込む。 「う~ん、そういえばなんだったんだあの夢は・・・・?」 ギィナ「どぉせ英雄のお父様の夢だろ?」 「父上を馬鹿にするな」 バカバカしくこちらを見ていた彼を睨みつけた。 ギィナ「ほらぁ、その目がヤなんだょなぁ~。お前相変わらず冗談通じねぇな」 俺は思わず黙り込む。 確かによく言われる言葉だ。 俺はあまり冗談は好きではなかった。 そんなことを言ってなにが面白いのか、といつも彼を見ていると思ってしまう。 まぁ、それが俺の性格なのだから仕様がないのだが。 そんなことを考えていると彼がいきなり立ち止まった。 ギィナ「ヤベ、クソ長官のお出ましだょ」 俺は思わず顔を上げ、目の前を見た。 そこには大きな巨木・・・・程の様な身長のギラン長官が立っていた。
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