1人が本棚に入れています
本棚に追加
/4ページ
「もしもし」
疲れた声の貴方。それでも、電話を掛けてくる。毎日学校が終わると迎えにくる。
束縛。最初は嬉しかった。
貴方は とても とても大事にしてくれる。
周りの子達なんて、ガキにしか見えない。
でもね、貴方の車を待つ間。私、独りぼっちだったの。
私…ちょっと急ぎすぎたみたい。
もうすぐ、冬がくる。格好つけて買うブラックコーヒーは、嫌いじゃない。
でも美味しくない
あ、また居る…同じクラスの。
hotココアを握りしめ、いつもあそこに座ってる。
何か、待ってるのかな。
「遅い!!こんなに待つなら自分で帰るんだけど!!」
仕事で疲れた貴方は、私にも疲れてるだろうな。
デートも食事も、何でもワガママ聞いてくれる貴方。
まるで、私を失うのが怖いみたいだね。 何故だろう?
最近貴方と一緒に居ても…楽しくないょ。
授業中、ふと視線を感じた。あ!ココアの。
寒い寒い風が吹いた。そろそろ貴方にお別れを告げなきゃ…。ブラックコーヒーは苦いけど、私を大人にしてくれる。
まただ…。同じ場所に君がいる。
最近学校が楽しい。自意識過剰なのかな?いつも、君に見られてる気がする。
最初のコメントを投稿しよう!