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リンは病院に帰ってくるなり,さっそく今日交わしたレンからの手紙を読む。
今日起こった楽しい出来事,悲しい出来事などがたくさん書かれていた,
-あっ…
楽しい出来事の中に私と会えた事がまるで嬉しいかのように書いてあり,リンは赤く頬を染めた。
その時リンは思う
-これは恋なのかな?
思わず笑顔になる。
生まれて以来初めての恋だと理解した瞬間だった
ガチャ-
「調子はどうだ?リン」
-まずい!
慌てて隠したが少し遅かった
「今何隠したんだ,出しなさい。」
リンが拒むのを無視して手紙を奪い取る父親
手紙を見た瞬間,父親は凄く恐い顔になる。
「なんだこれは!刑務所には近寄るなと言っただろ!」
静かな病室に父親の怒鳴り声が響く。
-なんで?なんでレンには会っちゃダメなの?
意味がわからず泣きじゃくるリンの頬を叩き,
バタン!-
と勢いよくドアを閉め出ていってしまった。
-数時間後
ゴミ箱に捨てられた手紙を拾い広げ大事にしまいリンは
-ねぇ,レン,あなたがいるならそれだけで私は生きている意味があるんだよ?
そぅ呟いた。
窓から外を眺め涙を流す
-レンがいるから明日が楽しみなんだよ?
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