ζ―初めての政治とパーティ―ζ

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どうもおはようございますルディアです。 今の時間はもう昼ですが今目が覚めました。 書類にまみれた机の上で… この世界に来て10年、まあ、10歳なわけですがこの大量の書類を片しているのには理由があるんです。 ただ今私はムシャーテ領の政治全権を委任 …してはいませんが、農業や税の徴収、痩せた土地に対する肥料等の全権を私が預かっていた。 ちなみに次に行うのは鉄の製造と水路の確保だ。 さて、何故私がこんな事をしているのかは理由がある。それは二年前におじ様に連れられたムシャーテ領の遠征に行ったのが原因だ。 ―二年前― 「ルディアお嬢様。ルドラ様が御呼びで…す…?」 ルディア専属の護衛兼メイドの少女、ハクア(13)は書斎にいる筈のルディアを呼びに来たのだが、目の前に積まれた本の山に言葉を無くす。 数日前、魔法の訓練とメイドに関しての仕事を学んでいた時、ムシャーテ家の当主に呼ばれたのには心臓が止まりそうになったが、当主の一人娘の専属になれた事にたいへんな名誉を頂いたと思った。 初めてルディア様が私と会った時は無表情で「よろしく」とぽつり呟き、それ以降特に何もなかったが…
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