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「ハクア…大丈夫だって」
私はハクアの手を引き、おじ様の部屋に向かう。
「いぇ…私が悪いのです。お嬢様、短い間でしたがお世話になりました…」
わぁ、マイナス思考全開
この子は私がちゃんと説明しないとでも思ってるのかな?
そんなこんなで部屋の前で立ち止まり、二回ノックをしてから中に入った。
「…遅くなりました」
…わぁ、ここもなんだか空気が重い
「あらあら、ルディ遅かったわね。書斎の本でも読んでたの?」
そんな雰囲気をぶち壊し、リディさんがホワホワした笑顔で話かけてきた。
「…はい、本を読んでた時、うっかり積み上げていた本の山を崩してしまい生き埋めになっていました」
あ、おじ様が渋い顔して紅茶飲んでたのにおもいっきり噎せた。
「ごほっごほ…まあ、遅れた事は不問にして、今からムシャーテ領を視察しに行くのだ。ルディアも一度は見に行くのが良いと思ってな…」
あ、ハクアが安堵したのが聞こえた
てか家の敷地外に出るのは初めてじゃないか
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