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「…はぁ…」
興味が無いとは言わないがまともに科学が発達していない所を見る限りそこまで栄えているとも思えない。
しかも身分制度が根強く貧富の差が激しい。
国王>貴族>>越えにくい壁>>街民>農民
この不等式を見る限りでも貴族は街民、農民の上に立つ為、…まあ、何も出来ないのをいい事に威張り散らす。
そんなゴミカス共と同類扱いなのはヘドがでる…あ、本音洩れた…
貴族によっては奴隷のように扱う者もいる。
残念ながらおじ様も少しとはいえ威張ってはいる。
「…わかりました。ハクア一緒に」
急速に体温が冷め、目が据わるのを意識の端で感じながら私は準備をする為におじ様の部屋を出た。
ルドラはハクアが一礼し、ルディアの後を追うのを見送ってから盛大に息を吐いた。
「今日のルディは何時にもまして迫力がありましたねー」
「全くだ、自分の娘…それも八歳の子供にこれほど気圧されたことはない」
「言動も大人のようですし、何よりも頭の回転の速さと発想力そして…」
「完全記憶能力に加え相手の動きを物にする才能(センス)…か」
二人だけの空間は重々しい物になっていった。
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