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「…今日って王家主催のパーティーが開かれる日だっけぇ…」
私はもくもくと眠た気にサンドイッチを咀嚼しながらハクアに聞く。
「そうです。確かルディア様より二つ年上の王子と一つ上の王女がいて今日は王女の誕生会らしいです」
紅茶を入れながら話すハクアに適当に相槌をうつ、正直あまり係わり合いたくない人達だなんか態度が偉そうだし
「めんどくさっ…」
ぽつりと呟いただけだったが、聞こえていたらしくハクアは苦笑を浮かべる。
「ルディア様、それは決してルドラ様や王様達の前では言ってはなりませんよ」
「わかってる…何時出るかわかる?」
「後3時間程ですね。そろそろ湯浴みやドレス等の準備をしたほうがよろしいでしょう」
ハクアの言葉に頷き、私は食事を終えると湯浴みに向かった。
王城に向かう馬車の中
「………」
「「………」」
沈黙
ルディアは馬車の窓から流れる景色を見ている。
無表情の娘を見る二人は不安げにルディアに話しかけた。
「ル、ルディア、お前はパーティーは今日が初めてだろう?」
「そうですね…」
視線をルドラにすら向けずに応え、会話終了。
「ル、ルディ?お友達ができるといいわね…」
「そうですね…」
全くルドラと同じ反応をして会話終了。
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