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「笑い事ではありません!!あのような小娘に我々は侮辱されたのですよ!?」
サルヴァは笑う二人に声を上げる。
「ほお…小娘か、幾つくらいかの?」
「イリヤと同じか一つ下くらいだな。しかしサルヴァに剣を突き立てられても表情一つ動かさなかったぞ?」
「ホッホッホ、それはそれは。ユシス様に見習わせたらどうじゃ?」
「ハッハッハッハ」
「ホッホッホッホ」
「もう嫌だこの二人…」
サルヴァの苦悩はこの二人には通じなかったようだ。
ふぅ~…あの人怖かった…
背中に嫌な汗が伝うのがわかる。
今更身体が震えてきたので壁にもたれ、なんとか立つ。
「あーあ…アレ自信作だったのになぁ…まあ、いいか相手は王様だし」
しかし、周りの人が気付いていないところを見ると認識疎外魔法でもかけてたのかな?
「――――!」
てかサルヴァさんもうっかりさんだな…わざわざ認識疎外魔法かけてたのに王宮魔導師なんて口にするからあの人が王様って言ってるようなもんじゃないか…
「――!?―――!」
まあ、それで気付いたんだけどね
「――――!!」
てかさっきから甲高い声で喧騒してるのは何処のどいつだ
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