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「――あ?」
顔を上げるとそこには直径50センチ程の火の玉がこっちに向かって来ていた。
「――ッガルド」
咄嗟に紡いだ呪文は防御魔法ではなく風の初級魔法。それはファイヤーボールを縦に両断し、喧騒の中央を翔けて行き、料理ののったテーブルを真っ二つにして消えた。
ちょっ…一斉にこっち見んな
「な、何だよお前!邪魔すんな」
何だか赤髪のちみっ子が少しビビりながら怒鳴り付けてきた。
「ああ、えっと…なんか火の玉が飛んできたから咄嗟に…てか、五月蝿いし危ないんで魔法使った喧嘩なら外でやってくれません?」
「―――っく」
おうおう顔を真っ赤にしちゃって…
で、何故ちみっ子達は全員こっち来たの?
…皆さんそれぞれの属性を表すような個性的な髪色ですな
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