ζ―初めての政治とパーティ―ζ

19/26
前へ
/133ページ
次へ
「――あ?」 顔を上げるとそこには直径50センチ程の火の玉がこっちに向かって来ていた。 「――ッガルド」 咄嗟に紡いだ呪文は防御魔法ではなく風の初級魔法。それはファイヤーボールを縦に両断し、喧騒の中央を翔けて行き、料理ののったテーブルを真っ二つにして消えた。 ちょっ…一斉にこっち見んな 「な、何だよお前!邪魔すんな」 何だか赤髪のちみっ子が少しビビりながら怒鳴り付けてきた。 「ああ、えっと…なんか火の玉が飛んできたから咄嗟に…てか、五月蝿いし危ないんで魔法使った喧嘩なら外でやってくれません?」 「―――っく」 おうおう顔を真っ赤にしちゃって… で、何故ちみっ子達は全員こっち来たの? …皆さんそれぞれの属性を表すような個性的な髪色ですな
/133ページ

最初のコメントを投稿しよう!

3394人が本棚に入れています
本棚に追加